「手首トンネル症候群」をご存じでしょうか?
これは、手を使いすぎて手首の筋肉が腫れあがり、手首の真ん中を走る「正中神経」(せいちゅうしんけい)が圧迫される病気です。症状としては、手首が痛くなり、指や手のひらがしびれます。1日中パソコンの前で仕事をする人や、家事などでよく手首を使う主婦などがかかりやすいです。
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【IT企業社員・金さんの場合】
IT業種に従事する金さんは、1日8時間以上、パソコンを使って作業しています。忙しい毎日の中で、右手首に重さを感じ始めました。最初は気にせず放っておいたそうですが、そのうちズキズキと痛みが止まらなくなりました。医師に診てもらったところ、「手首トンネル症候群」と診断されました。毎日、長時間にわたってマウスを使ったことが原因です。毎日の仕事で、知らず知らずのうちに、右手首に重い負荷がかかっていたのです。
【簡単体操で痛みを緩和】
「手首トンネル症候群」には、温しっぷやマッサージが効果的です。そして、イルチブレインヨガの手首の運動も、手首トンネルの痛みを和らげる効果が期待できます。誰でも簡単にできるブレイン体操ですので、長時間のパソコン作業の後などにオススメです。
手首の痛みに効くイルチブレインヨガ体操
1. 手首回し
①肩と手首の力を抜いて、両手の指を第一関節のあたりまで交互に組みます。
②手のひらの間に小さなボールを握っているようなイメージで丸を作り、そのまま地面と平行に円を描きます。
③3分間回し続けたら、今度は反対方向にも3分間回します。
2. 手首反らし
①片方の手のひらを上にして腕をすっと伸ばします。
②息を吸い込んだ後、呼吸をストップ。反対側の手で、伸ばした手を反るようにして引っ張ります。(引っ張るほうの手は、親指以外の4本の指を使います)
③5秒間続けた後、息を吐き出しながらゆっくりと元に戻します。
両方の腕を交互に引っ張り、5回くらい繰り返します。